岩手県紫波郡紫波町|小児科・内科
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子宮頸がんワクチンのキャッチアップ接種対象の方々へ、実は接種スケジュールにはまだ2か月の余裕があります

現在子宮頸がんワクチンのキャッチアップ接種制度が施行されています。

1997年4月2日から2008年4月1日までに生まれ、かつ過去に3回の子宮頸がんワクチン接種を完了していない方が対象となっており、この制度を用いて公費で接種できる期限が2025年3月31日までとなっています。

 

子宮頸がんワクチンとして現在使用されているワクチンは3種類あり、当院では「シルガード9」を採用しております。

キャッチアップ接種対象の方々の場合、どのワクチンも接種完了まで3回の接種が必要で、「標準的な接種スケジュールに沿った場合」完了までに6か月かかります。

したがって、9月中に1回目の接種を行っていない場合は3回目が2025年3月31日までに間に合わないという事態が発生します。

 

シルガード9の場合は標準的な接種スケジュールでは「2か月の間隔をおいて2回の接種を行った後、1回目の接種から6か月の間隔をおいて3回目の接種を行う」とされており、この通り接種すれば6か月かかります。

この通りにできない場合「1カ月以上の間隔をおいて2回の接種を行った後、2回目の接種から3か月以上の間隔をおいて3回目の接種を行う」ことも差し支えないと、添付文書や厚生労働省が示している定期接種実施要領にも定められております。

このことから、1回目を遅くとも11月までに済ませれば、3月までに接種を終了することができるということになります。

 

これまで「接種完了まで6か月かかるから、9月中に1回目を開始しておかなければならない」と皆様にアナウンスされてきていましたが、実は接種スケジュールにはまだ2か月の余裕があります。

接種希望の方々、もう間に合わないのかとあきらめていた方々も、ご相談いただければ幸いです。